2021/10/29 00:58
(左から不明モデル、トムソン、グローリー)
たぶん年代もほぼ同じ(グローリーが少し古いかな?)くらい。
トムソンはロゴが入っているけどグローリーと不明モデルの二本はロゴが消えた(あるいは消された)感じもとくになく、最初から入っていなかった雰囲気で、こういうモデルは60~70年代のわりと廉価なモデルによくあったように思うが、不明モデルは内部ラベルもなく(とくに剥がされた感じでもなく)手掛かりなし。
(左から不明モデル、トムソン、グローリー)
(不明モデルとトムソン)
(不明モデルとグローリー)
あ、でも、この不明モデル、このくらいのやつには珍しく(?)シリアルナンバーらしきもの(日付かもしれないが)がスタンプされていたり、サウンドホール周りのリングもプリントっぽくない(グローリーはたぶんプリント)し、トップサイドのバインディング周りも(?いやや、ちょっとわからないが、、グローリーは明らかにペイントだし、トムソンも、、)ちゃんとしてるっぽくて、いかにもクラシックギターをちょこっと作り替えました(グローリーのリングはいかにもクラシックギター的)って感じではなく、持った感触としてもけっこうしっかりとした感じ(トムソンはいかにも安い感じがする)がするしで、もしかしたらとくに「廉価な」モデルというのでもない(いや、だからと言って、高そうなんてことはけしてないけど)のかも知れないな、、とか。
そうそう、心配したロッドカバーの下も恐る恐るカバーを外してみたらちゃんとアジャスタブルロッドの頭が出て来て(グローリーのロッドカバーはダミーで、非アジャスタブルロッド)しかもあまりいじられたこたがない雰囲気で助かった、、ていうか、そういうとこから考えると年代もグローリーより新しく、トムソンに近い(70年代中頃?)のかも知れない。
で、もちろん材は合板(が悪いというわけではけしてなく)で、音は深い響きっていうのではないけど、ガシャーンとしたラダーブレーシング(グローリー、トムソンもラダー)らしいラウドな響きで、パンチもあって(あ、トムソンはそういうのとはちょっと違って、日本的というか、いかにもあのころの日本製フォークギターという感じ)このへんはグローリーに近いかな。
んー、これはどこが作ったんだろう?
まー、この頃はまだ各社がみんな自社工場で、、って感じじゃなくて、あんまり多くない工場がOEMしてただろうからどこが作らせて売ってたのかな?って感じだが。
でもね、僕はこういうギターがかなり好きなわけで。
まだ日本のフォークギターがマーチン(まー、あるいはギブソンだの)コピー一辺倒になる前のアメリカの商社からのオファーだったりいろいろで、むしろ昔のハーモニーだのどちらかというとアメリカの安い感じって言うか、普及品って言うか、、に近いような、、今はジャパンヴィンテージなんて言い方もして、70年代あたりの国産ナショナルブランドのものがもてはやされて(?)いるけど、ほんとうはこういうあえて(?)ナショナルブランドにならなかったようなギターがたくさん作られて、売られて、そして弾かれなくなって、埋もれていって、、僕も今では名前もよく覚えていないような、そんなギターをいくつか弾いていたし、それこそが僕の思う「あのころのギター」だったりもして、いや、音がどうとかってのはまた別の話しだけど、それはまー、弾き方っていうか、弾く人にもよるしね、、みたいな。
(不明モデル)
https://rmkalimba.base.shop/items/54321034
(グローリー)
https://rmkalimba.base.shop/items/43988308
(トムソン)