2020/09/09 16:36

何らかの理由で、前オーナーによってピックガードが交換されていましたが、どうやら市販のピックガードの微妙に合わない形状の修正が上手く行かなかったのとそれを補うため(あるいはその順序は逆かも知れませんが)の調整も上手く行っておらず、少々曲がって着いていて、小さなものでしたが、何度か貼り直してできた傷もあったため、現オーナーから「この傷を隠しがてら新しくピックガードを作ってほしい」というオーダーでお預りしました。


当初は「せっかくだから少し大きめで、変わった形のものにしたい」とのことだったので、写真のようなサンプル画像(これは日頃どこかで見つけたものや、何かから外したもの、あるいは何かのために作った際に予備、あるいはサンプルにするために余分に作っておいたものなどなど、、です)を送って相談の結果、やっぱりマーチンスタイルのW-200にはマーチンスタイルのものがしっくりくるということで、以前に余分に作ってあった、通常(?)よりほんのわずかに大きいマーチンスタイルのものを使うことにしました。

このギターは塗装されたボディの上に後からピックガードが貼られているのではなく、ピックガードを貼ってからその上にクリアをを乗せて塗られているタイプなので、当然ピックガードが剥がされた跡は塗装がなく、フチは小さく段差になっていて、剥がす際に少し荒れている部分もありましたが、段差を修正して、クリアでタッチアップして目立たなくして、貼り位置を微妙に調整して(もしかすると大きさが足りないかも知れないとも思いましたが、幸いにも)ギリギリ傷を隠しながら貼ることができました。

前に着いていたものは同じベッコウ柄ですが、もっと柄の粗いもので、細かい柄になって、少し主張が弱くなりましたが、むしろ落ち着いて、しっくりとしたルックスになったかなと思います。