2019/04/08 02:41


たぶん'60s終わりころ~'70sはじめくらいの詳細不明のmij(made in Japan)ギターです。
ヘッド裏にJAPANの刻印がある他はヘッドマーク、内部ラベル、その他スタンプなど一切ありませんが、全体のルックスなどが同じくらいの年代のHarmony H162あたりに極似しています。

着いていたペグは非常にチープなもので、劣化もあったので、とりあえず手元にあったオープンバックのものに交換していましたが、それもどうもバランスが悪かったので、今回は国産のバタービーンスタイルのものに交換しました。
ヘッドが一般的(?)なものより小さく、軸間隔が狭く、バックのプレートが干渉してしまうので、少し削って収めました。

そしてピックガードはH162と同じスタイルの小振りなものが着いていましたが(これは自分の好みもあって)やはりバランスが悪いので、新たに作ることにしました。
少しグレードの高い(?)Harmony H940に着いているスタイルのピックガードをもとにして、もとのピックガードを外したあとのヤケ跡を隠すようにサウンドホール下を少し大きくしようと考えました(写真上段左~の2枚)が、型を作って乗せてみたらなんとなくバランスが悪くドンクサイ感じがしたので、H940そのままの型や以前にSilvertoneのために作ったGibsonスタイル(上段右端)の型を置いて思案した結果、あえてヤケ跡が出てしまうのには目をつぶって、H940スタイルのままサウンドホール周りの径だけ少し寄せる形にしました。

右のサンバーストが以前にやったSilvertoneです。形としてはこれにも非常に似ていますね。
本来はたぶんこのSilvertoneも今回作ったのと同じスタイルのものが着いていたはず(欠品していました)ですが、このときは少し大きなものにしようとGibsonスタイルにしました。
今回のこのギターもSilvertoneやH940と同じラダーブレーシングで、若干弦高が高い(ほんの少しネックが起きている、あるいはこの時代のこのあたりのモデルと同じくブリッジが厚く高めなのもありますが)ですが、そのせい(弦高が高い)もありますが、かなりガーン!とラウドに響いてボリューム満点です。
やや粗削りではあるけれど、現代の国産ギターとはひとあじもふたあじも違うアメリカンギターをどうぞ一度試してみてほしいです。