2019/02/22 16:40

YAMAHA FG-150 トップ/スプルース、サイド、バック、ネック/マホガニー、フィンガーボード/ローズウッド。'66/10~'72/6くらいまでの所謂YAMAHA FG赤ラベル(シリアルNo.が消えていて不明ですが、たぶんこれはたいぶ後期のものだと思います)というやつで、巷では今でもけっこうなプレミアがついたりする人気のモデルです。
しかし、そんなモデルではありながら、これは非常に酷い状態でした。

全体はとにかく傷だらけ、とくにヘッドは酷く、非オリジナルのペグが着いていましたが、何度もペグを交換されて、しかも前のネジ穴はそのままに違う場所にネジを入れて着けられているために無数の穴が開いたままで、しかも前の穴を利用する際にネジが効かなくなっていたのかオーバーサイズのネジを入れたらしき大きくなった穴までありました。
着いていた非オリジナルのペグもなぜか上下逆さまに取り付け(おそらくは前の穴をよけてネジを入れたかったのではないかと思います)られていて、動作が逆になって非常に使いにくい上にそのペグも酷くガタが出ていて、とても使えるものではありませんでした。

ヘッドには欠けてしまっているほどの打ち傷、ネック裏にはどんなことをしたらこんな傷になるのかわからないような長い引っ掻き傷、その他ボディ全体にはとにかく無数の傷、サウンドホール下が少したわんでいて、小さなクラックと内部でブレーシングの剥がれもありました。
そして何よりもほんとに汚い状態で、汚れの他にポツポツとカビもあって、最初手にしたときにはなんとなく湿った感触すらありました。
いったいどんな扱いをしたらこんなふうになってしまうのか、、まるでどこかの災害現場から拾ってきたようにすら見えました。

とりあえず全体の汚れを落として、クラックや剥がれを補修、酷かったヘッド裏は一度全部穴を埋めてからバタービーンタイプのペグを着けて、欠品していたサドルは新しいものを調整して着けて、昔のヤマハ特有(?)の弦が全体に中に寄っていて、6、1弦がフィンガーボード端から遠いナットはおまけに弦溝が等間隔でなかったのもあって、やはり新しいものにして、、なんとか弾けるようになりました。
ボディが少々うねってはいるものの幸いにもネックは(大きな引っ掻き傷があること以外は)ほとんど痛んでいなくて、 多少の調整は必要でしたが、弦高は低く保たれ、弾きやすいです。
音は、、ながいこと放っておかれていたせいもあってかまだ少々ボンヤリした感じですが、またこれからガンガン弾いてやればいい感じになるんじゃないかなと。

フィンガーボードとフレットのローポジションにはかなり弾き混んだ跡があるし、たぶん最初(?)はばりばり使われていたものなんだと思います。
それがどうしてこんなになってしまったのでしょう?
あるいは最初のころこそ大事に弾かれたけれど、40数年の間にあちこちを転々としているうちにだんだんと粗末に扱われて現在に至ったのでしょうか?
とても残念なことにR.M.kalimba/craft&junkにはこのような(これはとくに酷い例てすが)ギターも少なからず入って来ます。
でも根本的なところが壊れていなければ、パーツを換えたり、直したり、調整したりして、ピカピカにはなりませんが、なんとかまた元気に弾けるようにして並べています。
このギターもまだまだこれからガンガン弾いてほしい一本です。