2018/08/26 20:06
このTシャツの柄はギターよりだいぶ小さい、むしろテナーウクレレと同じくらいの大きさのギタレレという楽器です。
去年のちょうど今ころ。まだ暑いけど、そろそろ秋の入り口のころ。
中央線の歌姫によって持ち込まれたものです。
なんでも亡くなられた知人の形見分けにもらったものだそうで、長いことお店の片隅に置かれ、使われずにいたものだったらしく、ずいぶんと汚れたり痛んだり、今となっては知りようのない何かをしようとした跡もありましたが、あちこち補修したり調整したり、そして彼女の使い勝手がいいように少しだけ手も加えて、なんとか彼女の旅のお供ができるようになりました。
が、しかし、つい最近無惨な写真とともに彼女からメールが来ました。
どうやらだいぶ古くて痛んだボディがもたずにブリッジが剥がれてしまったようでした。
そう、ほんの少しだけ心配もあったのです。
長い間さわられずにあって、ずいぶん痛んだところも多くて、今は大丈夫でもいつかまた直さなければいけないところもあるかも知れないと。
そのときが意外と早くやって来たのだなと。
なにしろ今年はまたとくに暑くて、湿気もあったので、古い楽器には厳しかったのかも知れません。
そしてまた直しました。
今度はこの間はまだ大丈夫だったけどついに力尽きた内部の破損も補修して、剥がれたブリッジも前より頑丈になるように張り直して、そうそう、弦を外したらナットもボロと崩れてしまったので、ちょうどよさそうなものを見つけて付け替えました。
そして負担が少しでも軽くなるように工夫もして、これでまたこのギタレレは彼女と一緒にあちこちに出掛けて行って、彼女の歌を支えることができるはずです。
そんなギタレレをTシャツにしてみました。
さて、どうでしょう?