2018/08/19 17:37
20年かもう少し前、それまで12年くらい働いていた会社を辞めて、ほんのしばらく、なんとなくひとりでブラっとハワイに行ったことがありました。た
だ飛行機に乗って、安ホテルのキッチンの付いた部屋に泊まって、レンタルの原付に乗ってオアフの中を毎日ブラブラと。
以前から(もちろん今でも)興味があった、ハワイの音楽やフラを見に行きたかったのかも知れません。
日本では大昔のハワイアンブームは遥かに遠く、ほんの少し兆しがあったとはいえ今のようにウクレレがさかんに弾かれることもなく、一部の人以外は楽器ではなくおもちゃだと思っていたようなころです。
まだ今のようにいろんなメーカーやビルダーのウクレレなんてほとんど売ってるところはありませんでした。
でもハワイにはきっとたくさん売っているだろうと思っていたのです。
ところがワイキキ周辺にも今(のことはよく知りませんが)のように楽器店はなかったし、ウクレレもジャンクショップにたまにある程度で、あとはおみやげ物みたいなものばかり。
ちゃんと売ってるところはぜんぜんありませんでした。
そうそう、日本で有名だった(もちろん今も)カマカなんて、ほんとにどこにも置いてなくて、かろうじてカマカの工場のフロントにアウトレット(とはいえどこがアウトレットなのかわからないくらいにきれいなものでしたが)なコンサートモデルが一本だけあって、それを買って来ました。
他には街で教えてもらった、少し郊外のほうの体育館みたいな広い楽器店が一軒。
店員のおとーさんとあーだこーだといろいろ見せてもらったり、弾かせてもらったりして、まだあのころは日本ではあまり見かけなかったテナーを一本買いました。
この教則本はそのときどこかで見つけて買って来たものです。
ウクレレといえば「あ~やんなっちゃった」だと思われていたころです。
日本にもそれなりに教則本はありましたが、だいたいは簡単なコードの押さえ方や鳴らし方とあとは歌の伴奏くらいで、こういう細かいことが書いてあるものはありませんでした。
ギターの延長でウクレレを弾きましたが、こういうハワイアンスタイルの弾き方はレコードなどで聴いて知っていた程度で、非常に興味深く読んだのを覚えています。
すごく難しいことが書いてあるわけではないけれど、これを一冊ものにしたら、もしかしたらかなりのテクニシャンになっているかも知れませんよ。