2018/08/17 15:15

これはギターのように抱えて弾くのではなく、膝の上やあるいは台などに乗せて弾く、日本にも古くからある須磨琴(非常によく似ていますね)のような一弦琴スタイルのディドリーボウです。

指やピックで弦を弾き(あるいは棒などで叩きながら)スライドバー等で弦上を滑らせて音程を作ります。

 

 

古くはアメリカ南部などの家庭で、板切れなどに釘を打つなどして針金を張り、ガラス瓶などを共鳴装置を兼ねた駒にして、子供のために作られた、いわば入門用の楽器です。

そもそも家庭で作られるものだったので、一般的にはあまり外に出ることはなく「演奏家」といえる者もあまり知られず、録音等記録も少なかったものですが、現代ではこれを主な使用楽器として活動するミュージシャンも多く世に出ています。

楽器としてもずっと現代的に進化して、マウンテンダルシマやスチールギターのように多弦かされたり、P.U.を装備して増幅したり、エフェクトしたりして演奏されるものも多くなっています。

 

 

これは大きな流木を使って作りました。

ナットはフランスの大きなアンティークキー、サドルは牛乳瓶です。

大きく重い木が深く響きます。

 

弦はたった一本です。あまり考える余地はありません。

ただ感覚的に。思うがままに。それがこの楽器の弾き方です。