2018/08/14 00:59
ずっと考えていたことでした。
自分は(ショップでも少し扱っていますが)70年代くらいによくあった(というよりそれしかなかった)ジャガード織のストラップが好きで、古いものを今でも直しながら使っていますが、今はなかなか似たような雰囲気のものは市販されていません。
多くは地味な色の無地のものであったり、素っ気なくメーカーロゴが入っただけのもの(中には個性的なロゴやデザインのものもありましたが)であったり、、そんなに派手でなくてもいいからもう少し個性的なものはないのかな、、と。
ちょうど手元にはギターを引き取ったときに一緒に着いて来た、よくあるプレーンなストラップがけっこうあったし、これでなんとかならないか?と。
最初は少し扱っている古着の売れ残りなどの端切れを使ってあれこれしたりしてみましたが、頭の中で考えたものと実際に出来上がったものとの間にギャップがあって(それはデザインだけでなく、使い勝手なども)なかなか上手くいきませんでした。
でもそれはある日突然やって来ました。
アジアの布などを扱っている知人が近くの催事に出店していると聞いて(別になにかを探しに行ったというわけではなく)なんとなく覗きに行ったときでした。
彼が展示していたいろんなものの中にバリのテープがあって、それを見たときになんとなくピンと来て、少しだけ買って帰って、手元のプレーンなストラップに縫い付けてみたのです。
そしてそれをやはりイベントで知り合った若い男女のギター/ボーカルユニットに使ってもらいました。
ふたりはずいぶんそれを気に入って(それはまだかなり大雑把に作ったものだったのだけれど)使ってくれて、あー、そうか、この感じだね。と。
最初に気づかせてくれたアジアの布の知人にはなかなか会えないので、今は別のルートであれこれ探しながら、そしてストラップもギターにくっついて来たものばかりではなく、プレーンな手に入りやすいものを仕入れて作っています。
インドなどのエスニックなものや、フォーキーな幾何学模様のものや、ストラップもリベットの代わりにコンチョで飾ったり、、その都度手に入ったり見つけたり思いついたりしたもので作っているので、まったく同じものはひとつもありません。
もちろんストラップは道具で、いちばん大切なのはその機能的な部分ですが、ちょっとだけ人とは違う自分だけのお洒落をしてみるのはどうですか?