2018/08/11 16:08
カリンバは自分のために奏でる楽器です。
そのために自分に向かっていちばん気持ちよく響くようにできています。
飾りを兼ねてボディにゆるく付けてあるビーズやミュズレは特有の雑音(バズ。たとえば三味線のサワリのような)を出すためのもので、タンザニアやジンバブエなどでは空缶の切れ端をキーに巻き付けたり、王冠をボディにゆるく止めて付けたり、あるいはサウンドホールに蜘蛛の卵膜を貼付けたりします。
そしてこの音はこの楽器になくてはならないものとなっています。
これは使い込まれて破損したスケートボードの一部を使って作った12キーのカリンバです。
折れたり削れたりした跡もできるだけそのまま残して作りました。
合板ですが頑丈な材が深くまろやかになり、ギター弦のボールエンドとシルバービーズのバズ装置が疑似エコーのような役割をして、より深く、神秘的な音色を作ります。
チューニングはGM7(あるいはEm7)ヘキサトニック(B/E/G/A/B/D/E/F♯/G/A/B/D)になっていますが、キーを動かしてお好みにチューニングすることも可能です。
役目を終えて、そしてまた生まれ変わったスケートボードカリンバはどうですか?
(ボディサイズ/縦約178mm、最大幅約163mm、厚さ約16mm)