2018/08/08 01:13

もとはといえば手近にある板切れや棒(あるいは柱や壁などに)釘などを打って針金を張って鳴らしたりしたディドリーボウやシガーボックスなどを共鳴胴にしたシガーボックスギターですが、アメリカでは今でもさかんに作られて、ピックアップを付けて音を増幅したりエフェクトしたり、弦数も3弦、4弦、あるいは6弦で、普通のギターと変わらないものもたくさんあり、シガーボックスギター用のパーツやアクセサリーまで作られて、売られていたりするほどで、それを主な使用楽器にしているミュージシャンもたくさんいます。
シガーボックスはしっかりした木製のものやチップボード製のもの、あるいはブリキのものなど、大きさや厚さなどもひとつひとつ違って、箱によっては強度を補強しなくてはならなかったり、ネックの付け方もその都度工夫が必要であったりと試行錯誤しながらの製作です。
ナットやサドルなどの各パーツも手近にある端材などからひとつひとつ現場合わせで作ったり、あるいは身近にあるボルトや手元にあるアンティークキーやガラス瓶などを利用したものもあり、それぞれたったひとつのものになっています。
ピエゾコンタクトマイクを内蔵して、増幅、あるいはエフェクトできるものもあります。
どれもおおまかな目印は付けていますが、フレットレスなので、スライドバーを使用して弾きます。
ディドリーボウはたった一本の弦でも弾き方やリズムの刻み方で、いろいろなニュアンスが出て、弾いてみるとどこまでも奥が深いです。
楽器経験がない人でも難しいこともなく簡単に音を出して楽しめるし、あるいは他の楽器を弾く人ならイメージを膨らませてどこまでも、、と、楽しみ方もいろいろです。
3弦のシガーボックスギターはオープンチューニングのスライドで、ブルーズっぽくしたり(G,D,G)あるいはフォーキーな感じ(G,D,B)にしたりと工夫次第です。自分だけのチューニングを見つけるのも楽しいですね。